4月はブログを休んでいました。思い出して載せています。
4月2日・・・絵を描くための運動 ・鉛筆で黒く塗る ・まっすぐの線を描いてみる ・丸いカタチを描いてみる 絵を描くことは、スポーツと似ています。 それは、運動能力です。 自分の思い通りに身体を動かすことができれば自然とうまくなります。 力の加減や、手首を使ったり、腕を使ったりします。 自分の手が思うように動くかどうかということです ま~るいカタチを描こうしても、どうしても小さなべこべこのカタチになってしまいます。 でも、本当はどんなのが、ま~るいカタチなのか、よく知っています。 いびつなカタチはこどもらしいともいえますが、それは見る側が、こどもらしいと思っているだけのことかもしれません。3年生以上になると、形への意識が高まります。 恐るおそる描いていた自信のなさげな線もこの通り! でも、よわ~い線も、いいんだよ! だんだん、まっすぐになるから・・・」 本当は、びっくりするようなまる~いカタチを描いてみたいと思っているはずです。 それで、まっくろに塗ったま~るいかたちを描いてみることにしました。 「こんなん、コンパスで描いたらいいやん」 「まっすぐの線も、定規を使ったらええねん」 「それは、そうだねぇ~」といいながら、 「これはスポーツの準備運動と同じだから・・・」といってやってもらいました。 濃淡があれば、立体的に見えてきます。 そういう、不思議も体験してもらいました。 これはやって見せた見本です。 「3Dや!、3Dや!」と言って騒いでいました。 「どうしたら3Dになるの?」と聞くから・・・ 「ま~るくな~れ。ま~るくな~れと、何回もぐるぐる描いていたらま~るく3Dになるんだよ!」と答えました。 さいごに、身の回りにあるものを描きました。 カゲを描くことも、自分で発見しました。 さっき描いて見せた時に、ひとりのこどもが 「つくえのカゲを描けば、もっと3Dになるでぇ~」と言っていたのですが、 あえて、「これは、これでいいんだよ!」と言い返したら、どうしてもカゲを描きたくなったのか、 自分で描いた絵にカゲを入れて3Dを実現していました。 4月9日と4月16日は、スケッチに出掛けました。 1日目は鉛筆で、2日目は、透明絵具で着彩をすることにしました。 場所は、桂坂の京都大学のキャンパス。時計台がある近くです。 宇宙船やフクロウ(上部の手すり右端)が置かれた不思議な場所です。 そこへ出掛けてみることにしました。 上の手すりからも、下を見下ろすこともできて、空間認識の訓練にもなります。 どこを描くかもはっきりしています。 さて、よ~く見ると、ここは少しフツウの場所と違いますね。 そう、目前の風景を見ていても、空想に浸れる場所です。 宇宙人や怪獣がいたり、闘ったり、眼には見えない空想が重なります。 まずは、画板を持ち込み、みんなで風景を描きました。 そして交代で、その場所の中でポーズをとり、絵の中に描き込んでいきます。 だから、絵の中には何人もの同じ人が登場しています。 怪獣か宇宙人をやっつける銃を描いている子もいました。 気持のいい場所だったので、みんなリラックスしてしまい、やや絵を描く集中力に欠けてしまいました。 まぁ~、それはそれ。少人数だから簡単に変更できる時間の割り振り。 時間を決めて、気持を開放させました。 感じることも大事なこと! あえてきびしくしませんでした。 ウグイスが2羽高く飛んだかと思えば、この広場に戻ってきたり、風を感じたり、周辺の出来事や夕暮れに近づく時間の感覚など・・・ 描かれていない、その時の記憶がこの絵には焼きついていることと思います。 見えない自分も描いています。 アートクラブでは、いい作品をつくることだけを目的としていません。 なにもないところでも、したいことがいっぱい! 追いかけっこをしたり、ぐるぐる走り回ったり、石を積み上げたり、描くことだけではない、 色んなことを思いついては、勝手にやっていました。 こどもは、本来はクリエイティブなんです。 ついつい、ダメと言ってしまいますが・・・。 しばらくすると、石をほおり上げる子もでてきたりで・・・・ さすがに、それはNG でも、少しならいいかな・・・ この場所で、弧を描いて高く飛ぶ石ころは特別なものに感じられます・・・ ほんの少しなら・・・ 自然にそういう欲求が生じる特別なスペースなんです。 まわりよく見て「これぐらいだったら」・・・と、お手本を見せました。 いえいえ、石ではありません。手元にあった柔かいもの 「石はだめだよー」 自分の背丈よりやや高いぐらいに、ほとんど同じ場所にほおり上げてみる。 でも、コントロールが効かないのが、こどもの常。 だんだんエスカレートしてきます。 「は~い。そこまで。もうだめだよ!」 「さっきのは、特別」「本当はだめだからねぇ~!」と区切りをつけさす。 そして最後に、 「小さなこどもも来るとこやし、こんなん、この場所で投げたらぜったいあかん!」 「ほら、あぶないやん!」 「ぜったい、あかんでぇー!」と・・・ 長い坂があるところでは、海苔巻を転がすようにゴロゴロと転がって見せたり・・・ その場を楽しむアイデアは、こども達の方が豊富です! すぐに行動に移していました。 う~ん。突然の出来事だったので、記録を携帯で撮影したら、ピンボケになってしまいました。 残念~! ■予告 5月になりますが、もう1回だけ、モデルを見て絵を描くことにしました。 S君がたいへんうまく、熱心にポーズをとった人物を描きだしたからです。 やや難しい話になりますが、絵を描くその時の、意識の流れがカタチとなったのが絵画であると考えることもできます。 そういう考えのもと、別の視点から人物を描くことにしました。 次のコーナーで、わかりやすく説明します。
by AmomoA
| 2012-05-18 12:21
| ✳アートクラブの記録
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